治療の期間・流れ
治療の期間について
当院では歯に無理な負担をかけず、歯周組織(歯を支えている組織)を考慮した、安全で確実な矯正治療を心がけています。
矯正の治療期間は、抜歯をするかどうかで異なります。抜歯の場合は2~3年ぐらいで非抜歯の場合は1~2年ぐらいです。来院回数は12~36回が目安になります。
※矯正治療は医師の指示に従わないと、虫歯、歯周病、口内炎などが起こることがあります。
※矯正治療に伴ってまれに歯肉の退縮、歯を支える骨の吸収、歯根の吸収などが起こることがあります。
矯正治療を始める前に準備編
1.初診相談(30分)
問診や視診をしながら診察します。約30分かけて治療の適否、治療期間、使用装置、費用など説明します。治療中の不安や疑問に丁寧にお答えします。
2.精密検査(30分~1時間)
矯正歯科治療を始める前に精密検査を行います。歯の写真、歯と頭部のレントゲン写真、歯型など治療計画に必要な資料をとります。また症状によって顎運動の検査を行います。
3.矯正診断(1時間)
精密検査の結果を基に、不正咬合の診断と治療計画・治療方法ならびに治療期間・開始時期、矯正歯科料金の説明をします。
矯正治療開始
1.治療の準備
矯正治療を始める準備として、むし歯の検査と治療、舌の訓練、状況に応じて抜歯を行います。なお、むし歯の治療や抜歯が必要な場合は専門の歯科医院をご紹介します。
2.矯正装置スタート
患者さまの歯の形に合わせた矯正装置を作った後、装置を取り付けて矯正治療がスタートします。矯正装置の使い方、注意事項、歯磨き方法など詳しく説明します。調整は、約1ヶ月に1回程度の通院が一般的です。
3.歯磨きの練習
装置をつけた後も、むし歯や歯周病を防ぐために歯磨き指導をします。また来院時は衛生士がクリーニングと歯石除去を行います。
4.調整終了後、装置の取り外しと歯の固定(保定期間)
調整期間が終わると装置を取外して保定期間に入ります。保定とは、きれいになった歯並びを自然に安定するまで軽く留めておくことをいいます。取り外せる保定装置(リテーナー)を使用します。
5.検査・診断
装置を取外した後の動いた歯や顎の状態を確認するために、歯型・レントゲン・写真を撮ります。
6.保定観察
約3ヶ月~半年に1回程度の通院で、保定装置の使用状況や歯並びや咬み合わせの状態を観察します。
7.終了
歯が完全に安定したと判断すると矯正治療が終了します。
成人矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
- 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2週間で慣れることが多いです。
- 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
- 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
- ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
- 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
- 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
小児矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
- 最初は矯正装置による不快感や違和感、軽度の痛みは、数日から1、2週間で慣れることが多いです。
- 装置の使用状況、定期的な通院等、矯正治療は患者さまの努力が必要となります。それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、丁寧なブラッシングや、定期的なメンテナンスが重要になります。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
- 治療中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 様々な問題による影響で、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外す際、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、被せ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態の被せ物(補綴物)や虫歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
- 治療後に顎の成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生え、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
- 骨格的な問題のある場合や予期せぬ成長のあるケースでは、外科的な対応が必要となる場合があります。
- 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。